もう5冊目
メイキング「風船で遊ぼう」

----- おうちで本とDVD作り。え? 動画編集とナレーションも・・・ですか!? -----

あそぼう

バルーンおやじ&Rioの5冊目の本「風船で遊ぼう」の裏話。久々のメイキング、そして長文です。
***このサイトの全ての画像、表現の無断転用を禁止します***

1冊目「メイキング風船チャチャチャ」はこちらから2冊目「メイキング風船チャクチャク」はこちらから
3冊目「風船チャンス」と4冊目「風船のどうぶつ1」は、いまのところメイキング書いてませんm(__)m


しばらく前のこと
またまた、よもやま話から始まった・・
どれぐらい前だったか思い出せませんが、Rioはナランハの刑部(おさかべ)さんと板橋の店舗で立ち話をしました。刑部さんは配送センター勤務になっておられましたが、たまたま板橋にいらした時の事だったと記憶しています。おっ、久しぶりですね刑部さん♪すりすりと寄って行ってなついておりました。
で、あれこれよもやまばなしをしておりまして・・・。

(刑) よくお客さんから『初心者に一番おすすめの本はどれですか?』と、問い合わせがあります。『子どもと風船で遊びたいんです。すごいのができなくてもいいんです』とも言われます。でも、家族や仲間で楽しく遊べる、初心者向けの本やDVDって、なかなか『これがベストです!!』というのが無いんですよねー。

(Rio) なるほど。そういえばイヌを作るとかクマを作るとかの本はあるけど「作った風船を使って楽しく遊ぶ」っていうコンセプトの本って、あんまり無かったかもしれませんね。
そっかー、そんな楽しい本を作ったらきっと喜ばれますよね。
こんな感じの会話でした。

ということで、五冊目は初心者向けの本を作りたいというのが、四冊目編集中からのRioの野望でした。刑部さんとの会話に触発されたのと、DVDも自分達で編集できるという事がわかったからです。DVDなら、写真だけでは伝わらない手の動かし方まで見てもらえます。初心者の方々は、スロー再生で見ていただければさらにわかりやすいでしょう。うふふふふ、いい本ができそうです。

 

2010.07.30さっそくリサーチ
「風船のどうぶつ1」を出版してすぐの夏休み、バルーンおやじさんとRioは横浜のトコちゃんの所に向かっていました。小学校の放課後教室にお邪魔して、五冊目のネタが現役の小学生にどれだけ通用するのか、直に体験させてもらうためです。
思った通り、弓矢などでとっても盛り上がって遊んでくれました。手応えは充分です。後日、本撮影もさせていただく約束を取り付けて帰って来ました。

 

2010.08.20夏休みの間に
この日も小学校の夏休み学級におじゃましました。

夏休みって8月いっぱいじゃないんですよね〜。
ここの小学校は8月27日から2学期が始まります。あわてて『じゃ、今週行くわ』という事になりました。
この日は皆さんにロケットを作ってもらい、蝶で遊んでもらいました。

蝶を持った子ども達を撮りたくて、ピントを合わせている間にどんどん迫られ、結局まっ黄っ黄の写真しか撮れなかったトコちゃんです。みんなおちゃめー。チョウ

バルーンおやじさんが即興で人型のマトを作りました。射的みたいに、当たると倒れるようにと作ったつもりなのに、子ども達はロケットを飛ばさないで手に持ち、竹刀のようにしてバシバシ攻撃。マト1いゃ〜んぶたないでぇ。マトはただの丸の方がよさそうです。

別のマトを作ってみました。三つ編みで丸を作り、ペットボトルで立たせます。そこそこ離れた所から狙って欲しかったのに、至近距離からマトの穴に差し込むように飛ばす子も出現。そりゃあー入るわー(笑)。そうこうしているうちに裏からも表からもどの位置からも狙われて、大騒ぎに。マトに
ゲームにする時は、離れた所に線を引いてそこから狙うとか、ちゃんとルールを決めた方が整然と遊べますね。まあ、Rioはこういう無秩序な遊び方も好きですが・・・。

現役小学生から教えてもらうことがたくさんあり、大収穫の一日でした。

 

2010秋〜2011お正月頃家庭の事情その1
義父が前の年に大腸癌の手術をしました。術後驚異的に回復し、大好きなゴルフをしておりましたが、肝臓等あちこちに転移。秋頃から体調を崩して寝ている事が多くなりました。
同居の義兄家族は家で最後まで看取ると決心し、Rioも介護補助として義兄宅に通う事になりました。初めて大人のオムツを替えましたが、慣れるとうまくなるもんです。
義父は急激な悪化で相当しんどかったと思いますが一切愚痴も文句も言わず、いつも優しい声で「ありがとう」と言葉をかけてくれる立派な人でした。1月2日に他界。この期間は普段の仕事をこなすだけで精一杯で、あまり書籍に関しての進捗はありませんでした。

 

2011.01.22.簡単に結ぶには?
初心者にとって、最初の難関は風船を結ぶこと。特にお子さんは指先の力が弱いこともあってうまく結べません。何か身近な道具を使って、少ない力で簡単に結ぶ方法は無いかしら? 指2本に巻き付けて結ぶのを、他の物に置き換えれば結びやすいかも? その気になったRioが鉛筆・お箸・洗濯バサミなど色々な物に風船を巻き付けて結ぶ実験を始めます。輪ゴム方式も開発。やり方によってはいい感じです。

そこでさっそくトコちゃんの放課後教室へ行って、協力してもらいます。
まずスタッフの皆さんに実演してご意見を聞きくと、鉛筆は評判が悪く即 却下。洗濯バサミは高評価。輪ゴム方式は「仮留めになら使える」ということでした。
さて、洗濯バサミで実践です。この日のお子さん達は1年生が大半。指が小さい、柔らかい。指先に力がない。三次元の認識がまだ未熟な子がいる。理解できないと3秒であきらめる(>_<)

最強でした。

大人の理屈はまったく通じません。トコちゃんの所はスタッフの人数が多いのでなんとか対応できましたが、40人〜50人の小学生の「できなーい!わかんなーい!!」パワーに圧倒されて帰ってきました。小学校

トコちゃんと、公立保育園の先生をしているようこさんにもアドバイスをもらい「子どもは、左右の手で同時に違う動作をするのは苦手」だという事を教えてもらいました。大人の感覚と違うんですね。第一線の方の意見はとても参考になります。

 

2011.01.25.5歳ができちゃった♪
トコちゃんの所に一緒に行き「洗濯バサミ方式」を体得した中嶋さんが、帰宅後ご自分の娘さん達に教えます。なんと5歳のお嬢さんが洗濯バサミで上手に結ぶ事ができて、その動画をナランハスタッフブログで公開してくれました。
http://ameblo.jp/naranjablog/entry-10779458543.html#maintarget="_blank"
これを見て自信をつけるRio。「よっしゃー!!めげずにこの勢いで行くぞー」と決心します。中嶋さん、Mちゃん、Aちゃんありがとう!!

 

2011.02.04.家庭の事情その2
実家の母の手術でした。義父が他界した翌日、母が道で転んで頭を打ってしまいます。当日の検査では軽い打撲程度でしたが、その後頭蓋骨の内側に少しずつ血が溜まる「慢性硬膜下血腫」を発症、転んだ3週間後ぐらいから脳が圧迫されるようになりました。2月3日にかかりつけのクリニックを訪れた時には、完全に言動がおかしくなっていたそうです。クリニックの看護師さんに付き添われて大きい病院に緊急入院。翌日に手術となりました。

手術後すっかり元に戻るはずが、母は手術が終わってからも認知症のような状態から抜けきれず、退院後は私と妹が実家に泊まり込んだり、私の家に来て過ごしてもらったりと、気が抜けません。鹿児島から叔母二人(母の実妹)が来てくれたり、その後も本当に色々な事がありました。数ヶ月かけて徐々に回復。今では実家で元気に暮らしています。

この時から6月ぐらいまで、私生活ではそれはそれは大変な日々でした。

 

2011.02.16.区立の児童館で
区立の児童館で仕事をしているRankeさんのご厚意で、小学生に風船教室をさせていただく事になりました。今回は中・高学年のお子さんもいらっしゃる環境だったので、また違った感触が得られました。一般的には三年生あたりから手先の力もついてくるので、個別にうまく伝えると一人で色々できそうです。

児童館
実際にお子さんにやっていただくのが一番参考になりますね。
母は叔母達が見ていてくれて、なんとか出かけて行く事ができました。

 

2011.03.14.震災
震災の日、私は千葉で母の診察に付き添った後、実家で叔母達と部屋の片付けをしていました。千葉では結構揺れて電車も止まり、その日は自宅に帰れなくなりました。家族とも連絡が取れず、テレビでは信じられないような映像が流れていて不安な一夜を過ごしました。被災地の方々の事を思うと言葉もありません。
計画停電の影響でツイストバルーン教室もしばらくお休み。イベントも中止が相次ぎました。

このころは「今度の本はツイスターズに間に合いそうもないなぁ・・・」と、さすがのRioもちょっとテンションが低めでした。

 

2011.06.22.ネタ合わせ
中嶋さん・バルーンおやじさん・Rioの三人で書籍の打ち合わせでした。いろいろな環境が少しずつ落ち着いて来て、やっと再スタートという感じです。
実際に作品を作って、リレーをしてみたりリレーインディアカをやったり。インディアカ何しろこの3人ですから、作った端から遊ぶ、遊ぶ\(^O^)/飾り asobo

でんじろう先生の静電気実験までやって遊んでました。

静電気

打ち合わせなんだか、ただ遊んでるだけなんだか・・・(笑)

 

2011.08.08.出張撮影その1
中嶋さん・Haruさん・バルーンおやじさん・Rioの四人でトコちゃんの放課後教室におじゃましました。

夏休みで元気のあり余っている「新鮮な(笑)」お子さん達に遊んでもらって、本に使う写真とビデオを撮りまくってきました。

写真はバルーンおやじさんのFUJI X100とRioの一眼で撮りましたが、X100の画像がヤバいです。
もーなんていうか・・・隅々までもれなく、すがすがしく美しいんです。
私の一眼でも300枚ぐらい撮ってあるけどイマイチ(T_T)
それはカメラの性能では無く写真の腕だろうという突っ込みもありますが・・・ううぅ。

X100ってシャッター音消せるんですね。子ども達は「撮られている感」が全く無く自然にしていて いい表情。Rioの一眼はシャッターを切る時に「カシャー」ってしっかり音がします。あ、撮られてるーって感じ。本に採用されるのは、そりゃもういい表情の方です。

お子さんが楽しそうに遊んでいる写真って、ダイレクトに説得力がありますもん。
yumiya

2011.08.19.出張撮影その2
夏休みのうちに、撮り残した後半の撮影に行ってきました。

お子さん達はかなり集中して遊んでくれて、今日もいい写真と動画が撮れました。
撮影はとっても楽しいです\(^O^)/

本作りはまだまだこれから。
ああ、楽しい時間はあっという間に過ぎてしまいますね。

写真は犬のおさんぽを作ってもらった後の男子達。inuなんだか丸く集まっておしゃべりを始めていました。男子井戸端会議ならぬ、犬端会議!?(笑) かわいかったです。

 

2011.08.29.撮影とギター
夏休みのうちにどうしてもあと1つ撮影をさせてもらいたくて、今日はRio宅で撮影会でした。1月に「5歳ができちゃった」の動画でRioに自信をつけさせてくれたお嬢さん達です。お二人が結んでいるビデオを撮らせてもらいました。やっぱり、お子さんが実際にできている所はかなりの説得力があります。
そしてなぜか撮影後に、おやじさんのギターコンサートになりました(笑)

中嶋さんがその様子をスタッフブログに載せています。
http://ameblo.jp/naranjablog/entry-11002834753.html

 

2011.09.07.ソフト購入で知恵熱?
前作「風船のどうぶつ1」(2010年)を出版させていただいた時、初めてDVDを付けました。この時のDVDはおまけのような感覚で作ったので、バルーンおやじさんが本の作品を作っている所を淡々と撮影。解説も無くBGMのみが流れています。撮影はいつものRio宅リビングでした。ビデオカメラの取り付け方を多少工夫したぐらいで、動画の編集はJUNさんことナランハの中嶋さんに丸投げでした。
「風船のどうぶつ1」は収録作品数も多く、録画時間も長時間に及びました。中嶋さんはとても大変だったようです。ゴメンナサイ。

今回の本も中嶋さんが編集してくれるかなぁと淡い期待をしていましたが、現実はそんなに甘くない。いや、前回の編集で懲りたらしい(笑) 中嶋さんが「Rioさん、今回はRioさんに素材の切り貼りをお願いします。動画もやってみると面白いですよ。Rioさんなら少し勉強すればすぐできます!!」と、力強いお言葉で勧めてくださいます。えーっと私がやるということは、ウチのパソコンで作業するということ。つまり、動画編集ソフトの購入からということですよね?
うわ〜、さっそく調べなくては。

図書館や書店からソフトの解説本をかき集め、いざ読もうとしたら熱が出ました。
ち、知恵熱かしら?? 
実はただの風邪で、2日で治りました。今後は熱が出ない程度にお勉強します(^_^;)

 

2011.09.21.あちこちに問い合わせ
引き続き、動画編集ソフトのお話です。ナランハさんで使っているソフトと全く同じものを買えば、何も問題はありません。でも、プロ用の動画編集ソフトってとっても高価なんです。切り貼りだけの作業なら簡単なソフトでやればいいんじゃないの? と、動画のことが全くわかっていなかったRioは軽く考えていました。ところが・・・。

パソコンにバンドルされているような、簡単な動画編集ソフトはまず最初に素材を圧縮しちゃうらしいこと。
円高でかなり安くなっていた、別メーカーのプロ用ソフトを購入という選択肢もありそうでしたが、よく調べてみると現在のバージョンに限ってXMLをサポートしていないので吸い出しができずアウトらしいこと。

えーっ、無駄に撮ってしまった所を切り貼りするだけなのにお高いプロ用ソフト!?
目玉焼きしか作れないのに、オールステンレスの業務用厨房をあつらえちゃうみたいなものですよね。あらあら〜(^_^;)

何しろ初心者。仕組みが何もわかっていないため、ソフトメーカーのAdobeに電話して相談してみました。親切でノリのいいお兄さんが出て、私のケースではナランハさんとソフトを揃えなくてはお話にならない事を教えてくれました。とほほ。やはりそうですか。

仕方が無い、いかに安く買うかを考えましょう。Rioが持っている「お得なソフト詰合せセット」には動画編集ソフトは入っていませんが、同じ会社の製品です。これを「動画編集ソフト入りのお得な詰合せセット」に変更ってのはできませんかね?さっそくお兄さんが調べてくれます。
するとアップグレードという形で、差額をお支払いして購入可能な事が判明。普通に単体ソフトを買うよりかなりお得でした。お兄さんありがとう\(^o^)/
すぐにネットで調べて、最安値の「アップグレード版DVD」を取り寄せ。めでたく中嶋さんと同じソフトを使える事になりました。

 


2011.09.28.
オチもあったー
上位バージョンのソフトをインストールしたら、古いものが書き換えられるのではなくて、新旧2つ共存している状態になってしまいました。

古い方をほいほいアンインストールすると、カスタマイズしたツールやらアクションやらも、全部一緒に捨てられちゃってた〜。

それ、よく考えたらあたりまえですよね。アホでした。まぁ、たいしたカスタマイズはしてなかったのでまた一から構築します。作り直せばもっといい方法が発見できるかもしれないし。

 


2011.09.30.
おうちスタジオ始動
ようやく5冊目の解説動画を撮り始めました。

撮影に入る前に、動画編集ソフトを何にするかでRioが悩みまくってしばらく停滞。やっと撮影開始です。おととし同様、おうちのリビングでどうにか撮っちゃってます。

いやー、きれいに忘れるもんですね。
カメラのセッティングも、ベースやポールの組み方もすっからかんに忘れてます。
今日はこの状態にするまでに大騒ぎ。
バルーンおやじさんが、おととし撮影した時のメモを取っておいてくれたので助かりました。

バルーンデコレーションに使うベース4つと、ポール6本を使って段違い平行棒を作り、1脚に取り付けたビデオカメラを上空にセットします。
set1
HDMIケーブルでつなげたテレビに同時表示。テレビで確認しながら撮っていきます。set2最近のビデオカメラは性能がいいので、この程度の環境でもなんとかなります。

今日はセッティングに時間がかかってしまったため、数分程度撮って出来を確かめ、ギブアップでした。

 


2011.10.05.
手早さがアダに
バルーンおやじさんはプロのパフォーマーさんなので、普段はバルーン作品を作るのが速いです。ショーの時とかは、さらにめちゃくちゃ速いです。
風船をふくらませて、軽く空気を抜いて結ぶ という一連の動作はほんの一瞬。そして条件反射のように体に染みついています。

そんな人が初心者用の作り方をするとどうなるか?

手の動きが、思考の先を行っちゃいます(笑)

ふくらませた瞬間、さっとポンプからはずしちゃう(それダメ)。「あ゛ーっ、はずしちゃったよぉー!!」と嘆きつつやり直し。
「だぁーっ、またやっちゃった!!」(Bao)「はい撮りなおしぃー」(Rio)

いちいちビデオ止めるのがめんどくさいので「いまの無し!!」「ここから撮りなおし」という紙を用意して撮影中に表示したりしてました。

後日ビデオ編集に疲れたRioが、この紙の部分を入れて「おまけNG集」を作って遊んじゃいました。
失敗転じてネタと成す?? ふっふっふ・・・。

 

2011.10.12.ワンちゃんとおさんぽ
順調に撮影が進んでおります今日このごろ。
「この本で簡単な作品を作って練習して、色々できるようになったらさー、ちょっとがんばる作品に挑戦するっていうのもいいよね?」などどRioが言い始めます。

つまり「プードルに挑戦してみよう♪」っておまけページが作りたいな、と。

で、ワンちゃんとお散歩しているビデオも撮りたいなーと言いだし、今日は本物のプードルちゃん達とお散歩をさせていただく事になりました。
さて、風船にビビらずにお散歩できるのでしょうか?

バルーンおやじさんはカメラ、Rioはビデオカメラを持ってワンちゃんを追いかけます。おりこうさんのワンちゃん達は何も問題なく、風船のイヌやプードルとお散歩してくれました。

バルーンおやじさんはいい位置でワンちゃん達を撮ろうと、先回りをしてカメラを構えます。えー、それはいいんですが、どうもビデオの片隅に映り込んじゃってたんですね。後で編集する時に あ、ここにも入ってた。あそこにもいたー(^_^;)と発見される事になります。ビデオを回している時は動くワンちゃんを一生懸命追いかけているので、あまり気が付きませんでした。

結局、お散歩シーンの動画はそれほどの秒数ではなかったので、映り込んでいないを箇所を使って結果オーライでしたが・・・。たはは。

協力してくれたミュウくん、ノアちゃん、ありがとう。おかげさまで「プードルに挑戦」のページも素敵になりした。

 

2011.冬編集以前でぐるぐる
動画初心者のRioは、1つ1つの疑問でいちいちコケて、なかなか前に進みません。とりあえずは録画した全部の元データごとごっそり受け渡しすると仮定して2テラのNASを購入。これなら丸ごと入って余裕があります。

問題はそこから先。普通に編集して書き出す方法なら解説本にも載っているし、ある程度調べればわかるのですが、編集途中(切り貼り)の状態で違うパソコンへ移植して、残りの作業をするにはどこの階層のどんなデータを受け渡せばいいのでしょう?

ソフトで編集する時は、実際のデータを切り貼りするのではなく「元データのここからここの部分を使う」みたいな仮想情報で動いているみたいです。その情報はどこにしまってあって、元データを動かした時にリンク情報はどうなっちゃうのか?

かいもくわかりません。

また、切り貼り等の作業を始める前の「設定」がかなり重要らしい事もわかりました。ビデオカメラは、カメラにによってサイズから録画方式から、カメラ毎にいろいろです。その録画した規格に合わせた設定で編集していかないと、せっかく高画質で撮ってあったのがスカスカになったり、表示がカクカクになったりするらしいです。

ソフトを立ち上げるとまず「プリセット」を選ぶ画面があります。ビデオカメラのメーカー・機種で選んだとして、その先も細かく分類されています。同じ画像サイズのものでも、その後にiとかpとかあって、さらにその後に25とか30とかの数字が……。なんじゃそりゃ〜???

メーカーのホームページヘ行って、ビデオカメラの仕様が細かく書いてあるpdfを見つけ、じいぃーっと見てみました。
仕様には「1080/60i」って書いてありますが、プリセットには「1080i30」と「1080i25」しかありません。あれれ?

iってのはインターレースで、pってのはプログレッシブスキャンの略だと判明。
30枚の画像を2回に分けて半分ずつ送って、見かけ上毎秒60枚にしているって方法があるらしいから、60の半分の30、「1080i30」って方のプリセットでいいのかな? やっと「設定」ができたかも??

こんな風に、切り貼りを開始する前の壁でぐるぐるです。なんだか最初の本「風船チャチャチャ」で、なかなか前に進めなかった時みたい。やれやれ・・・。

 

 

2012.02.16.ダラスへ行くことに
3月にアメリカのダラスで開催される「ワールドバルーンコンベンション(WBC)」に、Rioが急遽参加することになりました。
ラージ部門のコンテストに、日本人チームの一員として行きます。参加を決めたのが優待割引の締め切りギリギリだったため、周りの皆さんに助けていただきながらドタバタ。相変わらずの計画性の無さです。

渡米のドタバタで、書籍の進捗はますます滞る事に(何やってるんだー)。動画がワケわかんないからって、現実逃避してるんじゃありませんからね・・・きっと・・・たぶん・・・。

 

2012.03.09.前に進もう
中嶋さん・バルーンおやじさん・Rioの三人で打ち合わせ。

というと聞こえはいいのですが、主に「Rioのやる気スイッチを押す会」みたいな感じでした。すんません。

初心者にもわかりやすく親しみやすい感じの本にしたいので、写真の大きさもページのレイアウトも一から考える事になります。Rioが持っている風船関係の書籍を引っ張り出して三人でディスカッション。風船の本海外の本はカラフルで、大きさもバラバラ、自由ですねー。
五冊目は変形のAB版にしてみようか、と決まりました。

ダラスから帰ったら、Rioはいくつかレイアウトのたたき台を作ること。4月に入ったらまたミーティングね、という事で軽くプレッシャーをかけられて解散でした。

次回はもう少し実りのある会になるよう努力いたしますm(__)m

 

2012.03.27.ダラスから帰還
7泊8日のダラス・ワールドバルーンコンベンション(WBC)から帰ってまいりました。

楽しい事もたくさん。反省も山盛り(とほほー)ではありますが、ダラスとWBCを満喫してきました。
コンテストで日本勢はたくさん入賞。私のお手伝いしたチームも準決勝でした。

たとえばラージスカラプチャーのコンテストは27時間。まぁ、たいていのチームは仮眠を取らずぶっ続けで作ります(ゴハンは食べますが)。私のようなオバチャンには体力的にもなかなかしんどい環境でした。ろくに戦力になってないにもかかわらず最後は握力ゼロ、ドアノブも回せないぐらいになっちゃいました。
トップクラスの方々は27時間ぶっ続けで作り、わずか30分休憩した後に別のコンテストに出場。フツーに作ってます。しかもそこでも上位入賞。ちょ、超人!? いやー、すごい世界を見せていただきました。

ファッションコンテストはyukaさんのバルーンドレス(振袖)が優勝でした。コンテスト会場から撤収後、私も着用させていただきました。世界一のドレスですよ!バルーンドレス 感激です。帯もそれはそれは素敵でしょ。ホテルのロビーに見せびらかしに行くと「Beautiful!」「Cute!」と、そこら中の人にほめてもらって写真を撮りまくられ、モデルさん気分に。ドレスが褒められているのに自分が褒められたような錯覚に陥って、とっても幸せでした。

帰国したので気持ちを新たに、本の作業を進めなくては。

 

2012.04.03.「輪ゴムしばり」方式
初心者が簡単に風船を結ぶにはどうしたらいいか?という事でバルーンおやじさんとRioでたくさんの道具や方法を試しました。輪ゴムで仮止めするのはどう?と思いついて実験した所、仮止めどころかしっかりとまって安定しちゃってます。安定させるにはちょっとしたコツがあるんですが、そこは本できちんと説明すれば問題無いでしょう。
これ、かなり使えるんじゃないの?と思いましたが、結ぶ方法の1つとして紹介するだけでは発展性に欠けます。以前、放課後教室のスタッフに見ていただいた時も反応はいまひとつだったような…それやこれやでなんとなくお蔵入りになっていました。

この期に及んでRioがこの「輪ゴムしばり」方式で何か1作品できないかな? と思い始めます。
たとえば魚釣りゲームみたいに、輪ゴムが残っていても不自然ではなく、むしろ残っている輪ゴムを有効に使って遊べる何か、です。
だって、初心者やお子さんにとってはまず「風船を結ぶ」って事そのものが大変なんですもの。そのハードルを越えなくていい作品が、かーんたんに作れたとしたら画期的でしょ??

 

2012.04.05.魚釣り試作
「輪ゴムしばり」方式で魚釣りが作りたーい!! 動画撮影が完了しているにもかかわらず、そんな事を言い出したRio。「えええー!?今から?」と渋っていたバルーンおやじさんが根負けしました。Rioが試作した魚に色々とアドバイスをしてくれます。

Rioは最初、魚の口をピンチツイストで作っていました。「結ぶのもたいへんな超初心者に、ピンチツイストはNGでしょ」とおやじさん。あ、そうかぁ。

(ば)「ここでひとひねりしてこれだけ。しばったここを引っかけて釣るのでいいじゃん」
(R)「そこまでシンプルに?」
(ば)「シンプルでなくちゃ!」

(R)「釣り針を何にするかも問題だよね。どこのおうちにもあって、子供さんが振り回して当たった時もケガしない安全なもの・・・。何があるかな?」と、言いながらS字フックやら何やら、考えられそうな小物を色々出してきます。
S字フックは金属製だと当たった時危ない。大きさが一定ではない。文房具のクリップを伸ばして作るのも風船が割れそうでダメ。尖った所もきれいに隠さないと危険。
(R)「あ、洗濯バサミはどう? 輪ゴム通して・・・これで釣れない?」
(ば)「いいね!」

おさかな1そんなこんなで、かなりいい感じな魚釣りが完成しました。試作の写真を撮ってみます。うん、かわいいじゃない。
もう少し、いろいろな人の意見も聞いてみたいなあ。

 

2012.04.11.レイアウト決定
書籍のレイアウトもそろそろ確定しなくては。
おぼろげながら「こんな感じで」というイメージがあったので、画像サイズを変えながらいくつか作ってみます。とりあえずインディアカの画像と解説で試作。バルーンおやじさんに見てもらうと「見やすいし、目線の流れも自然に行くし、いいレイアウトじゃないかな」と、ほめていただきました。わーい。
これをベースに、作品ごとにパーツの色を変えることにしましょう。

基本が決まったので、後はどんどん作るだけ…ですよね。たははは(^_^;)

 

2012.04.12.欲しけりゃ探すよどこまでも
魚釣りを本に載せるなら、トップの写真もかっこよくしたいなー。うふふふ、ビニールプールにお魚がひしめいていて、そこから一匹釣り上げてる絵がいいと思う♪思いつくと行動が早いRio、さっそくあちこちのお店に問い合わせを始めます。ところがこの微妙な時期、まだビニールプールはお店にありません。早速近所のお店に片っ端から電話して聞いてみます。季節商品なので、ゴールデンウィーク前後からの販売になるとのことでした。うーん、できれば今欲しいんですけど・・・「去年の残りでよければ、倉庫に2〜3点ありますよ。見てみます?」と言ってくれるお店がありました。すぐに見せてもらいに行くと、運よく撮影にぴったりの素敵なプールがありました。やったー。

この日の夜は板橋でツイストバルーン教室。教室が終わった後、雑談の時に輪ゴム方式を実演して、参加してくださっている皆さんに「このとめ方どう思います?初心者にはやりやすいかなぁ?」と聞いてみました。「これは楽ですね」「使えますよ!」と好評でした。うれしかったです\(^o^)/ 魚釣り追加に向けて、さらに気持ちを新たにするRioでした。

 

2012.04.15.横浜ひねろう会に乱入
魚釣りについてたくさんの方のご意見が聞きたいRio、できればトコちゃんともお話がしたいなぁと思っていました。そこへいいタイミングで本人からメールが来ます。「今どこにいるの?」と聞くと「ひねろう会に参加中♪」とのこと。うっそおぉん!! 実は「今、トコちゃんがひねろう会に居てくれたら、みんなの意見もいっぺんに聞けてさらにお得だけど、まさかそんなに都合良くはいかないよねぇ」なんて思っていたとこだったんです。「きゃーっ! トコちゃん愛してるよ! 今すぐ行きます」と電車に飛び乗って横浜へ。いきなり愛を告白されたトコちゃんは、苦笑いだった事でしょう(笑)

ひねろう会に着くと、さっそく全員に写真を見てもらいながらご意見を聞きます。トコちゃんからは「やっぱりお魚は口から釣りたいよね。尻尾から釣るのはヘンだよ」とダメ出し。でもね〜、ピンチは使いたくないのよ。持参したバルーンでお魚を作りながら、ひねろう会のみんなで検討してもらいます。「じゃあ輪ゴム2つにしたらいいんじゃない?」と斬新な提案が。そうだね、そうしたら洗濯バサミに輪ゴムをかける時の練習にもなるよね。おさかな2それ、すごくいいかも!!

さすがバルーン仲間、的確なアドバイスをしてくれて、作る手順まで確立できました。

私が乱入する前は、みんなでスカイツリーを作っていたらしいです。その後「釣り」の話に引っ張り込んでしまったので「ツリーと釣り」な一日だったとか。
皆さんありがとうございましたm(__)m 魚釣りは皆さんのおかげでさらにいい作品になりました。

 

2012.04.16.ナレーションはRio
中嶋さん・バルーンおやじさん・Rioの三人で打ち合わせ。レイアウトを確認し、追加の魚釣りを見ていただき、今後の進め方を話し合い、動画編集でモタついているRioに中嶋さんがレクチャーしてくださり、と密度の濃い時間でした。

付録DVDのナレーションはRioに決定(うそぉん)
『ナレーションはかわいい女の子の声がいいなぁ』と妄想していたので、え゛え゛え゛えーっ、私がやるんですか!? と渋るRio。
中嶋さんが「Rioさん、内容をわかっている人が、画面を見ながら解説を入れるのが一番早くて確実なんです。特にRioさんなら、編集しながら訂正録音もできますし。もし誰かに頼むなら、まずRioさんが全部の台本を書かないといけません。そして訂正があるたびにその人に来てもらって録音し直しなんですよ。そんな余裕はないでしょう?」と理詰めで説得。
おっしゃる通り完璧にその通りです。何ひとつ反論できません。
でもあのぉ・・・完璧な理屈もよくわかるんですが、それは「状況的にRioがやるのが一番便利」ってだけの、とーっても硬派な理由ですよね?
せめて「Rioさんの声なら大丈夫です」とか、わずかでも希望とやる気の出るヨイショ的なお言葉で甘やかしていただけると、もう少しテンションが上がるんですけども・・・(^_^;)

・・・はい。締め切りも迫っていますし、甘ったれた考えは捨てて前に進みましょう。

「声を張って話す」「できるだけマイクに口を近付けてしゃべると、周りの雑音を拾わずに音が入る」「最近のデジタル機器は優秀なので、例えばビデオカメラのマイクだけ使って音を入れてもよい」など、具体的なアドバイスもいただきました。そういえば、ウチにも録音できる機材がありました。レコーダーエディアール、これ使えますかね?この日は実際に声を録音してパソコンに取り込み、タイムラインに貼り付ける所までをレクチャーしていただきました。

あれっ?それにしてもいつの間にか、相当広ぉーい範囲がRioの担当って事になってませんか!?
確か最初は「切り貼りをやってください」だけ、だったような気がするんですけど(^_^;)

この日、トコちゃんが放課後教室で1年生と一緒にお魚さんを作った様子をレポートしてくれました。「輪ゴム方式」のお魚は1年生でもちゃんとできて、輪ゴムでとめるのはスタッフにも好評だったこと。風船を作る他にも、お魚の顔やウロコをお絵描きするのが子ども達にとって楽しいこと。これ、とってもいいよ!!とのことでした。
よかったー。トコちゃん、タイムリーな情報をありがとう(^o^)

 

2012.04.18.魚釣り撮影
魚釣りの動画を撮影。作り方の撮影だけなら1匹作ればいいのですが、プールにワラワラいる中から釣り上げる所も撮りたいので、お魚を量産です。同じ作業を延々繰り返すのがあまり好きではないバルーンおやじさん、魚の顔で遊び始めます。目を回しているような顔や、さかな4水面から目が出ているようなお魚さかな3も作っちゃいました。これが単調さを打ち破って、なかなかいい感じ。さすがです。

なぜかRioが釣り上げる担当で、撮影はバルーンおやじさんという事に。
狙った魚を釣る、しかも魚の顔がいい角度でカメラの方を向きながら釣り上げられて行く、という所を撮るのはけっこう至難の技でした。釣ったとたんにクルクルしちゃったり、そっぽをむいちゃったりで何回も撮り直し。最後にちゃんとできた時には「やったー!」と、とっても嬉しかったです。


2012.04.20.写真撮影
動画撮影が終わったので、今度は本の解説に使う写真の撮影です。バルーンおやじさんが作っている所をどんどん撮っていきます。

まずコンパクトデジカメで仮撮影をして軽い画像を使ってのレイアウトと解説 >>> 解説しているうちにもっとこういう角度から撮った方がよかったとか、こんな画像が足りなかったとかが出てくるので、該当ページに直接書き込み >>> その情報を生かして本撮影 >>> 画像の入れ替え

こんな流れでページを作っていきます。ちょっと遠回りだけど、一度リハーサルをするような感じでラフに仮ページを作る事でいい結果が出るような気がします。

この日以降、時間の取れるときに撮れるだけ撮るという日が続きました。

 


2012.05.08.仮ページ完了
全作品の仮ページが完成。これを元にナランハスタッフに実際にひねってもらい、感想をフィードバックしていただきます。通常業務の間を縫ってご協力いただき、感謝です。今回は初心者向けの本なので「ナランハの誇る初心者陣」(主に新入社員の皆さん、バルーン畑では初心者の皆さん)が担当してくださいました。各解説に忌憚のないツッコミを入れていただきます。

「うわ、そこにツッコミが来ますかー(・0・)」と、新鮮なご意見を多数いただき、校正に生かすことができました。
バルーンおやじさんもRioも、もう初心者としての初々しさは無いので本当にありがたい情報でした。お仕事のあるなか仮レイアウトと首っ引きで作品を作ってくださった皆さん、本当にありがとうございました。

 

2012.05.31.DVDのBGM
解説動画の切り貼りもどうにかこうにか進んでいます。場面切り替えのディゾルブ等もなんとか挿入、いろいろと形になってきました。今日はDVDに流れるBGMをバルーンおやじさんが作曲してウクレレで演奏、それを録音して動画のタイムラインに貼り付けるという作業をしました。動画編集のタイムラインは、動画のトラック、BGMのトラック、ナレーションのトラックと、それぞれ階層になっていて同時に動いていくレイヤーって感じ。何階建てにも設定できますが、慣れないと複雑でこんがらがっちゃいます。

録音レベルに若干のバラツキがあったために、以前使っていた音楽ソフトを引っ張り出して来て、貼り付ける前にちょこっと編集。動画編集ソフトでももちろん音はいじる事ができるのですが、使った事のあるソフトの方が作業が早い気がしました。波形も大きく出て見やすいです。

2012.06.02.ナレーションしどろもどろ
動画に沿ってナレーションの録音です。 ざっくりメモ程度の台本を書いてしゃべっていきますが、とにかくトークがしどろもどろで自己嫌悪。再生してみると、そもそも自分の声の張りのなさにげんなり。
なんとも情けない気持ちのところへ突然始まる近所のピアノ練習。絶妙のタイミングで実家の母から電話。「ちょっとー!!みんな何か狙ってない?」というぐらい素敵な時間を過ごしました。防音設備も無い一般家庭の日中は録音には向きませんね。あたりまえかー。あきらめて、明日の朝早起きをする事にしました。

 


2012.06.03.笑うしかない
がんばって早起きし、さーて録音と思ったら、オール明けの次女が始発で帰宅。「ただいまぁ!」
おかえりなさい。ご無事でご帰宅なによりです。はいはいシャワーも浴びますよね。お風呂の音ってけっこう響くんですね。うーむ・・・やっぱりみんなで何か狙っていると思うわ(T.T)

 

2012.06.04.ファンファーレ!?
月曜日、ナレーションが無事に入っているパートをバルーンおやじさんに見ていただきます。「うわー、Rioうまいよ。ナレーションいいね!!」と褒めていただきましたが、げんなりの出来だった自覚があるので「どれだけレベル低く見積もっていたんですか? 」と思って若干とほほ。褒められてもあんまり嬉しくありません。

そんなRioのとほほさ加減などは脇へ置き「一番はじめの所、BGMにファンファーレ入れちゃおうか\(^O^)/」「こんな感じで!!」とギターを持って来てジャンジャカジャーンと即興で弾いてくださいます。「はい、Rioは笛担当ね。リハーサルしましょう」「えぇええ!?私もやるの?」「笛が無いとファンファーレにならないでしょ」「うげっ(◎-◎;)」何故か家にあるティンホイッスルという縦笛を引っ張り出して来ます。D管? F管? もう、指使いさえパーフェクトに忘れてますよ・・・。

何度かギターと合わせてから録音。一番最初の部分に貼り付けました。なるほど。スカスカな張りの無い声を後押ししてくれる華やかさがありま すね。ちょっと気分が上がってきました。日程的にギリギリなので、この勢いで行くしかありません。今晩家族が寝静まってから残りのナレーションを入れ終えちゃいましょう。

 

2012.06.05.完テツ
夜中からパソコンの前に座り、再生した動画に合わせてナレーションを録音していきます。 多少つっかえた所もソフトで切り貼りすればいいや、と正しいフレーズを言い直してとりあえず録音。しゃべっては貼り付け、しゃべっては貼り付けと順調にいくはずが・・・あれれ??・・・なんだか声の他にちょこちょこノイズが入っているんですけど・・・「ペコッ」とか「ふげっ」とか、これ何の音?? さすがに夜中なんで他の音はしてないはず。何度も録音し直しますが、やはり入っています。ソフトで修正できる所は修正して貼り付けましたが、なんで?

かなり時間が経ってから、自分が何をしでかしたかわかりました。中嶋さんから「マイクにできるだけ口を近づけてしゃべること」とアドバイスされていたので、マイクがなめられるぐらい近くでしゃべっていたのです。そしたら空気を出す時の音、たとえば「サシスセソ」とか「パピプペポ」とかの時にエアノイズみたいなのが一緒に入って「ふげっ」ってなってたみたい。元々マイクは優秀なんで、そんなに至近距離でしゃべらなくてもよかったんじゃないかな、というオチでした。

じゃあ時々入る「ペコッ」は何なの??

録音機は、電池を出し入れする時の蓋が一番下にありました。私は下の所を手で持って録音していました。蓋の所は素材が薄くて、持ち替えた時などに、蓋がかすかにペコペコと音を出しました。で、筐体の音は大きく録音されてしまうので「んペコッ」みたいなノイズが入ってしまったと。

ざ、残念すぎる。

夜中に集中して作業してきた疲れもありますが、想定外に間抜けな残念っぷりにがっくり疲れが出ます。最初に録音した声より、ずいぶん声のトーンが落ちて来てしまいました。頑張れジブン。

明け方になりました。よーしあと少し、となった所でカラス達が「カァーっ!! カァーっ!!」と鳴き始めます。えええーっ!? カラス始業が早いよ!! もうちょっと寝ててくださいな。「ふげっ」だの「ペコッ」だので迷走したあげく、オチはカラスの「カァーっ!!」ですか。最後の最後まで残念というキーワードで統一された録音でございました。

どんなに残念でも、このままめげずに行っちゃいますわよ。結局、徹夜明けの翌日昼過ぎまでパソコンに張り付いて作業。まるでWBCのコンテストみたいだわ。どんな体験も、決して無駄ではないんですねぇ(違) 仕上げた後で中嶋さんに連絡を取り、翌日全体を見て頂く事になりました。

 

2012.06.06.書き出しとルビ
中嶋さんが家庭教師のようにRio宅に来てくれました。ワタクシ、動画ソフトは基本の理解もへったくれも無いまま、ほぼ「腕力」で使って来ています。ちゃんとできているかどうかさえ判断できません。ざっくり見ていただくと、暗転の時間が短い点、ホワイトアウトはトラックを別にして作ってしまった方か確実だという点など、いくつか細かいご指摘を受けましたが大きな失敗は無いようです。どの形式で書き出すかを決め、書き出した物をサイトで受け渡しする事になりました。かなり綱渡りの日程ですが、もしかしたらツイスターズに間に合うかもしれません。引き続き、気を抜かずにやるべき事をやらなくては。1箇所に効果音を入れるやら、NG集を紛れ込ませるやら、遊ぶ所もしっかりやっちゃいました。てへへ。

細かい修正点を全部作業し終えた後に書き出しです。いやー、書き出すのだけで何時間もかかるんですね。びっくりしました。

書籍の方も同時進行です。お子さんがひとりで読んだときに、漢字が読めないとダメなんじゃない?というお話が出てきました。もともとお子さん向けの表現では解説していない気がしますが・・・。ここは小さいお子さんがいらっしゃる中嶋さんの意見が有力です。文の内容を理解できるとか、できないとか以前に、自分で読めない漢字があると「これなんて読むの?」と必ず聞かれちゃうんだそうです。なるほど、もともと読めないことには理解もできませんね。でも、同時進行で今からルビですか? そこへバルーンおやじさんが「じゃ、ルビは私がやります」と助け船を出してくれました。動画でいっぱいいっぱいだったので本当に助かります。

 

2012.06.07.奇跡の名編集?
Rioが今回やった作業は、それぞれの作品毎の解説動画を完成させる事でした。これをメニュー画面からリンクするようにしたり、そのメニューを選んだ時に色が変わるようにしたりと、DVDとしての体裁を整える作業を中嶋さんが担当してくれます。バルーンおやじさんはメニュー画面や、「今、この作品の解説ですよ」ってわかるように、画面に表示させるアイコンなど、色々な所の絵を描いてくれます。
メニュー
たまたまご縁があって集まった三人ですが、見事にその役割を分担し、協力し合いながらDVDを作っています。考えてみるとなんだか不思議な感じです。

三人とも動画編集や書籍制作のプロではありません。ただ、「たいていの事はやればできる」と思っている人達です。中嶋さんとバルーンおやじさんは元々あきれるほど優秀で、持っている引き出しも多彩ですから、何をやらせても当たり前に「やればできる」んです。Rioはお二人の事を心から尊敬していますし、信頼もしています。

私の場合、この二人とはちょっと毛色が違って「火事場のRioぢから」と言いましょうか、勘とハッタリ&その場の勢いで んがーっ!!となぎ倒していくタイプなので(^_^;)ちぃーっともソフトを使いこなす実力が上がりません。しばらくしたらまた「げっ、これどうするんだっけ?」と、青ざめる所から始まる気がします(メモしておけばいいのにその余裕が無いという残念さ)

さて、オーサリングを終えた中嶋さんがisoファイルをアップロードしてくれます。これを私のパソコンでDVDにしてバルーンおやじさんにもお届けします。
お客様はたいていハードディスクレコーダーで再生、テレビ画面で見てくださる事が多いので同じ環境で確認しなければいけません。三人それぞれ自宅のテレビで見てみます。ナレーションの音量で気になる所が数カ所。黒い画面になったまま、次の作品に進まなくなる所が1箇所ありました。また細かい訂正に入ります。今回は音の強弱調整も動画編集ソフトでやってみます。いゃぁベジェ曲線で細かくいじれるんですねー。楽しい♪ ヘンな所でツボに入ってしまい、うほうほ感心しながら作業してました。そしてまた長時間にわたる書き出し。


アップロードしました。はい、ダウンロードしました。isoファイル2回目上げました。DVD焼きます。打てば響く感じで中嶋さんと緊迫したメールのやりとりが続きます。

二度目の校正でRioの集中力が落ちてきました。テレビの前で正座して見てみますが、もうこれでいい感じがします。バルーンおやじさんからも「これ以上悪い所が見つからないんだけど」というメールが来ました。中嶋さん情報によると「本来ならここから先でもたくさん訂正が見つかり、相当時間がかかるはずなのに校正2回でOKだなんて。Rioさん、まさに奇跡の名編集ですよ!!」
名編集ではなく校正能力が劣化してるだけかも・・・一抹の不安がよぎりますが、書籍の作業も残っているので先に行かせていただきます。どうか製品になってから校正点が出てきませんように。

 

2012.06.11.ルビ貼り
ルビを担当すると申し出てくださったバルーンおやじさん。その着実で超人的に手早い仕事っぷりの事を、中嶋さんが「おやじさん仕事ハヤイ攻撃」と表現していましたが、ルビ振りもお願いした翌日にはできていました。そしてやはり攻撃(笑)でした。
「ルビできたよー」と連絡をいただいてデータを見たRioは「え!?」と固まってしまいます。なんですか、このルビだけのレイヤーのカタマリは??

レイヤーは手書きのアニメ制作の時の透明セル画みたいなものだと思っていただければイメージしやすいと思います。たとえば画像のレイヤー、解説文のレイヤー、矢印などを書き込んだレイヤーなどが重なって書籍の1ページを構成しています。

Rioの認識だと、ルビは本来のレイアウトの漢字の上にレイヤーを作って書き込んでくださるもので、校正後の最終データとして完結しているものだと思っていました。
ところが、渡されたのはルビだけ。最初のページから最後のページまで重なってすごい事になっています。小さい黒い活字が何層にもなっているため、ぱっと見た時は何かの模様とか、イナゴの大群が飛んでいる空?みたいな感じ。

ルビなんでこんなメンドクサイことを?

どうも、大量に文章の変更があった場合や、行間・文字送りが変更された場合に備えていっぺんに作業できるようにしたらしい? それは正しい判断かも。Rioなら、土壇場で解説文をごっそり訂正するなんて事をやりかねませんからね(ジブンで言うかー。そしてやっぱりルビ用に全ページの行間を広げちゃいましたが、何か?)

おやじさんはときおり独特の感性を発揮される事があり、神様の気まぐれ、みたいな感じで一般市民に厄災やら幸福やらが降って来ます。たぶん今回もそういう事なのでしょう。行間広げました、と連絡したら即座に対応したデータが送られてきました。ありがとう!
でも、私がレイアウトページを完結させる時は、このレイヤーの対応ページ分をひっぺがして本レイアウトに貼り付けるという作業を、全ページにわたってやらなくてはなりません。

せっかくなので貼り付けながら再度校正しちゃいますか。文章を書き加えたりすると文字がずれ、ルビもずれます。当然ルビも訂正です。
ひぃー。

やっぱり神様って「ちょっとだけドS」だと思う今日このごろ・・・。ラストスパート中なんで、四の五の言わずにゴールまで突っ走るしかありません。緊迫感のある時間が続きました。

出版後、小学生のお母さんが「娘はこの本を見ながら、ひとりで風船をひねる事ができました」と話をされていたそうです。すごい!! ルビ振ることにして本当によかったです。

 

2012.06.13.旅立ち
書籍「風船で遊ぼう」が校了、データが印刷会社に送られました。
DVDの方はプレスに時間がかかるので、一足先に校了しています。

中嶋さんによると「かなりの確率で、ツイスターズには間に合うようです」ってことでした。かなりの確率に期待します。

これまでの4冊はB5版でしたが、今回は少し横に広い「AB版」。縦はB5の高さで、横はA4の幅です。手芸の本とかの実用書に多い形です。

また、本に描き込まれた赤色の矢印等は、おやじさんが 清書をしてくれました。鮮やかな赤色(金赤)ではなくちょっとくすんだ赤になっています。
これは、色覚障害の方が見てもわかるような赤なんです。ソフト上で「P型(1型)色覚」「D型(2型)色覚」での見え方がシミュレーションできるようになっていて、その機能を使いました。

いろいろな状況の方に対応して読みやすくした本は、ユニバーサルデザインとまではいきませんが、総合的に読みやすい仕様になっていると思います。
どうかたくさんの方々に愛される本になりますように。

 

2012.07.18.振り返る
ツイスターズ福岡での発売にもなんとか間に合い(売り切れてごめんなさい)無事出版することができました。
これまでの記録で重複する箇所もありますが、振り返ってみたいと思います。

えー、毎度反省の生かされない綱渡りスケジュール。誰が悪いんでしょうか? アタシですm(__)m

まず、動画がこんなに地味に時間がかかるって・・・。
動画初心者の私にはびっくりでした。

たとえば5分のものを再生して確認するのに、5分かかるのはあたりまえです。そして何度も確認するともちろん長い時間がかかります。はい、まぁそのぐらいはわかります。

さらに!!全部作り終えてからの書き出しに、実質時間の何倍も、何時間もかかるんですね。
編集を終え、書き出しをスタートさせて3時に就寝、6時に起きたらまだやってました。

3時間ちょいかかりましたよ、って中嶋さんに言ったら、それ、早いほうです。そのパソコン優秀ですよって。

で、何か細かい修正があったら、修正作業5分で済んだとして、また延々と書き出し時間がかかるわけです。ひゃー。

そして想定外に手こずったのは「音」です。みごとに残念だったナレーションの録音。編集時のBGMの音とナレーションのバランス。ナレーションの強弱が耳障りな箇所の発見そして訂正。
パソコンで編集している状態で聞いている音と、実際テレビで再生した時に聞こえる音との差。

あまり好きではない自分の声を、繰り返しくり返し聞いて校正する苦行(T_T)
動画部分の編集より何倍も手間どりました。

後日、ナレーションやMCをやっていらした知人と雑談をしていたら「Rioさん、トイレで録音するといいですよ」と教えてもらいました。
狭いから残響が少ないし、壁のクロスは吸音材だし。
なるほど!
ただ、夜中にトイレにパソコンを持ち込んで録音している図を想像すると、少々切ないものがありますが・・・。

ありがたいことに「次の本は?」というお話をいただいています。

いつもごめんなさい!! 中嶋さん、おやじさん、印刷会社の方々m(__)m
少しでも反省を生かせたらいいなぁ・・・(遠い目)

 

メイキング「風船で遊ぼう」おしまいです。
長文をお読みいただきありがとうございました。


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